一口にお茶室の設計…といっても、それに関わるいろんな要素や使いかたを考えると大変複雑になり、そう単純な話ではありません。造る側からのみの見方では、茶室はその独自性から非常にコンセプチュアルなものに捉えられてしまっていて、使い勝手や機能性が軽視されがちです。しかし、その機能が比較的限定されている小間のお茶室の場合でさえ、廻りの諸室との関わりや人の動線をきちんと考えておかないと使えるものにはなりません。難しいことのように聞こえるかもしれませんが、これってお茶室に限らず、建築を設計する上ではごく当たり前のことなんです。「お茶室」という独自性による幻影か、それに対する勝手な思い込みがそうさせるのか、造る側の単純な無知が原因なのかはわかりませんが、折角つくるお茶室を満足のいくものにするために。また、格好だけのものにしないために、形は当たり前として、そのコンセプトや考え方を大切にした、あなたに合ったお茶室を徹底的に考え、ご提案させて戴いております。あなたらしいお茶室を一緒に考えましょう。