クライアントとお話ししていて、 インスペクション…????
…っていう状況がありましたので、改めて簡単にご説明を…。
インスペクションという言葉、
私たちのように建築に携わっている人間にとっては既にすっかり定着した言葉となっていますが、
私たちだってそんなに古くからこの言葉を使っていた訳ではなく、
せいぜいここ10年ぐらい(と思います…)の新しい言葉です。
そのインスペクションとは…?
inspection を、敢えて私が学生時代に使っていた古い英和辞典で引くと、
視察、監察、閲覧、検閲、検分、査閲…と、やっぱりちょっとわかり難い。
次に、現代の方法でググってみたら、 「検査」。
weblio英和辞典では、 精査、点検、検査、(書類の)閲覧、(公式・正式の)視察、監察、検閲、査閲。
…と、なかなか思った言葉が出てきません。
あまり引っ張っても飽きちゃうのでバラしちゃいますが、
建築業界では「建物状況調査」、 もう少し平たく言えば「住宅の診断」の意味で使われています。
インスペクションは、
住宅の劣化状況や欠陥、補修すべき部位などを 見極める方法として既に定着しつつありましたが、
今年の4月の宅建法の改正で、 中古住宅の売買時の重要事項説明において、
その建物にインスペクションの履歴があるか? 今後実施する意向はあるか?
…を確認することが義務付けられ、さらに認識が加速されました。
で、その状況調査をする資格が「既存建物状況調査技術者」という資格であり、
私たち、伝統再築士会の会員は、ほとんどがこの資格を所持しています。
中古住宅の売買のとき、
その建物が今現在どんなコンディションにあるのかを 把握することが購入の意思決定にも結び付きます。
安心・安全な住宅を手に入れるための必要条件が「インスペクション」です。
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