「いま考えよう 京町家のみらい」シンポジウムに参加しました。
安井昇先生の基調講演に始まり、
京都でご活躍の有名どころの方々をパネリストに据えたシンポジウムは、
かなり刺激的でした。
この面々を揃えた主催者が、
京都市建築指導課だというのがさらにすごい。
京町家をまもり、活用しながら残していくんだ…という京都市の意志が伝わってきます。
いろんな行政にお邪魔して打ち合わせをさせて戴きますが、
古いものを残す…という意味で、
全国の最先端を行っている京都市は既にすごいのに、
今、さらに先に進もうとしています。
方向が京都市と同じである必要はないし、
京都市を追いかける必要もない。
それぞれの行政の立場で、
それぞれの先を見据えた方向に進めばいいんですが、
先がみえているのかどうかは、
こういった機会がないと民間には伝わりません。
最後に指導課の方も仰ってましたが、
行政を仲間と思って、一緒に考えていければ…と。
そう考えると、
こと建築での行政と民間の少し遠い感じのする距離感は、
我々民間が線を引いているだけではなく、
行政側でも同じように引いていて、
線が2重になってしまっているのかもしれません。
行政が歩み寄ってくれれば、民間も歩み寄れ、
一緒に考えることが出来る。
建築を法的にクリアにする一つの方法だと感じました。
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