和釘。
これは、巻頭(まきかしら)とか大頭巻(おおかしらまき)という呼ばれる釘。
頭を巻いてるから巻頭というんでしょうね。
高いから、今では茶室の躙り口廻りぐらいでしか使わない。
まぁ、手作りですからね、一本一本。
材質は鉄。
鉄だから錆びる。
木材に打ち込んで、中で錆びる。
錆びて断面が大きくなり、抜けなくなる。
もう一つ、
鉄の素材自体がやわらかめなので、
打ち込んだ中で釘が曲る。
だから抜けなくなる。
二段構えで抜けにくくなっています。
考えてそうなったのか偶然なのかは知りませんが、
よくできた話です。
ちなみに、
一般の住宅でも木製建具の戸車は今でも鉄くぎで打ちます。
ステンレスの釘やビスでは振動で抜けてしまうから。
さすがに和釘では打ちませんけどね。
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