お茶室の腰貼に使う湊紙。
流儀で色が微妙に違ったりもしますが、
そのせいか、なんとなく見慣れた色というのがあって、
この色ではきつすぎる…とか、
ちょっと濃いかな…とか、
微妙な違いなんですが、
この微妙な違いが、結構厄介だったりします。
流儀による色の違いは慣習的なもので、
決まり事ではないようなので、
好みの問題に近いのかもしれないけど、
そんな慣習の中での、
微妙な色合い、つまり好みの色をつい求めてしまいます。
それが近年、
紙の製造元がどんどん辞めてしまって、
手に入らなくなってきています。
故に、何年か毎に探しまわることになっています。
まぁ、売れないんでしょうねぇ…。
ネットでも手に入るのですが、
そっちの方は、
芸術品または工芸品として扱っているのか、
足元を見られているのかはわかりませんが、
私たちが考えている値段とはかけ離れた、
べらぼうな金額のものがほとんどです。
今回は、
襖紙屋さんと話して、
探してもらって、
なんとかお願いして、
少し大きさが違うとはいえ、
なんとか手に入れることが出来ましたが……。
もう手に入れることはできない…という話は、
茶室に使われている材料ではよくある話で、
そんな話が出るか出ないか……のうちから値段もどんどん上がり、
手に入るけど、手が出ないものもたくさん。
そんなことも含めて色々考えますが、
問題が難しすぎて、答えも出ずじまい…。
お茶室という建築の作り方に対する意識改革も必要だと思いますが、
今後、どうなっちゃうんでしょうねぇ?
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