先日、古いブログ記事のコメント欄から、
『マンションの和室だけど、茶室に改装できますか?』
……という内容のご相談がありました。
結論から言うと、十分に可能 です。
但し、ご予算や現在の状況、工事になった場合の規模、その他のいろんな条件から、
妥協していただかなくてはならない部分は必ず出てくると思います。
しかし、この妥協点というのが、
そもそもご要望されているお茶室にはあまり影響がない場合もあって、
結果として、ご要望のものに近い出来上がり……となることも多々あります。
具体的なお返事は、
細かいお話をお聞きした上でじゃないと的外れなことになりそうなので、
一度、詳しいお話をお聞かせくださいませ。
よろしくお願いいたします。
尚、ご質問・ご相談の際のお願いですが、
時々、今回のようにコメント欄からのご質問やご相談が届きます。
しかし、コメント欄から戴いたお問い合わせやご相談では、
直接のご回答先がわからず、具体的なお返事が出来ません。
お問い合わせフォームか、メールか、お電話でのご相談をお願いいたします。
現況を詳しくお聞かせいただきましたら、
もっと現実的で、もっと具体的なお返事ができると思います。
今回はお茶室のご相談からの話でしたが、
もちろん、住宅や建築一般に関するご相談もお受けしています。
よろしくお願いいたします。
今回のご相談の回答になりそうな事例を少しだけ事例をご紹介します。
↑ の 写真は、
以前にマンションに作ったお茶室です。
「お茶の心得はないのだけれど、
ちょっとした時に、
炉で湯を沸かして、
お茶を点てて、
心にゆとりを持って、
おいしいお茶をいただきたい。」
そんなご要望からはじまったマンションのリフォームです。
正式なお茶室は不要……とのご要望だったため、
そして、日常使いに邪魔にならないということを前提にしていましたので、
十二分にその雰囲気と精神性を味わえるいただけるようなお茶室を
ご提案させていただきました。
本格的は茶室を求めておられなかったために、
この形となりましたが、
もちろん、ここに正式なお茶室を作ることも可能です。
施主との雑談の中で、
「茶室」という名称が少々重たいですね……という話から、
『千里のお茶の間』という名前となりました。
また、 ↑ の写真は、本格的なお茶室の露地ですが、
これは、
ハウスメーカー住宅の限られた庭に中に建てたお茶室です。
「親しい人、お世話になった人をお招きして、お茶でおもてなしがしたい。」
そのためのお茶室です。
親しい人を呼んでおもてなしする。
そんな手作りのお茶事をするための空間なので、
一度にお呼びする人数も限られます。
だから小さくていい。
……ということで、
一畳台目向板のお茶室になりました。
一畳台目ですが、
正味の一畳台目では、
少し狭さを感じてしまう場面もあるということで、
間に半板を入れました。
中板じゃなくて、半板。
これが施主のご要望。
これが、亭主と客の絶妙な距離感を作ってくれています。
この距離感が施主が求めておられた距離感なんです。
お茶室だけでいうと、ニ畳強の大きさ。
水屋を合わせても、
元々小さな茶室の中でも、一段と小さなお茶室が出来上がりました。
庭にもすっぽりと納まっています。
出来ないだろう……と思ってあきらめていることが、
ちょっとした発想の転換で可能になることはよくある話です。
上の二つは、ともに、
ホントに出来るのだろうか?……というところから始まり。
思っていた以上のものが出来た……と喜んで戴いた事例です。
「長い間、いろいろ考えて来たけど、そんな発想はなかった。」
最初にお話をお聞きして、直感で思いついた考えをお話させていただいたときに、
そんな言葉を、時々掛けていただきます。
そこから、長年考えてこられたことの知恵の輪が解け、
新しい展開を始め、
出来ないと思っていたことが現実味を増してくるかもしれません。
お気軽にご相談ください。
お待ちしております。
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