久しぶりに松山へ。
今回は、「茶の湯住宅プロデューサー」という資格にご縁を戴いての松山入り。
以前から、テキストの内容にも、少々意見を言わせていただいたのですが、
私のチェックに、主催者の川上さんは相当落ち込んだ時期があったとか。
今回、その話を初めて聞きました。
私は、内容をチェックしてくれ!と言われたから一生懸命見ただけだし、
また、私が著者ではないので、それはそれでスルーするところはしてくれてよかったのにな…と。
実際、スルーしているところもあるしね。
で、話を戻して、今日の会場は、 ↓ の会議室。
愛媛県民文化会館。
大建築家丹下健三さんの設計。
建築畑に居ても、
最近の若い人の中には、知らない人もいるかもしれないけどね。
いままで前は通るけど、ゆっくり見学したことがなかった建築。
ドライな感じはいつものとおりだけど、
あの赤い…というか茶色い石のお蔭で、かなり印象が暖かくなってますよね。
で、その茶色い石の両側にある格子状のものがなんなのか、
遠目ではわからなかったんですが、
近寄ってみてわかりました。
ビアンコ系の大理石。
それも無垢板。
↑ こういうことが出来たのも、時代だったのかな?
階段が微妙にナナメにずれていくのは、なぜなんだろう?
写真左手前の柱と階段の間に隙間が取りたかったのかな?
でもね、なんとなく、この踊り場から下に降りる階段も、
少しずつナナメにずれていってるんですよね。
不思議な感覚。
見学もそこそこに、
↓ プレ講習と設立総会が始まる時間になったので、
参加してきました。
以下、私見ですが、
お茶室の依頼に対して、安易に受注される方が相当数にいて、
知らないままに設計したり、施工したり…で、
大きく間違った状態になっているお茶室がたくさんあります。
茶室は本来自由なので、それはそれでいいところもあるのですが、
施主が求めているものがそこになければ、それは間違い以外の何物でもありません。
また、茶室にも機能があります。
その機能を逸脱すると、使えるものにはなりません。
実際に、そんなご相談を受けることもしばしばですし、
余裕のある方の場合は、手直しをさせて戴いたもあります。
…が、出来上がってすぐのものを直すのは忍びないですし、
余裕がなければ手直しもできません。
そのままガマンして使っておられる方も多いのが現実です。
やってみたい気持ちもわかります。
和室は日本人には馴染みがあるので、
どうしても出来るつもり、知ってるつもりになってしまうんですが、
ちゃんとした和室の設計をしたことがない人には、
ちゃんとした和室の設計は難しいのが現実ですし、
数寄屋の大工さんと普通の大工さんでは、違った納め方があります。
専門用語だって、知らない言葉があるはずです。
知らないことは恥ずかしいことではありません。
それを理解した上で、
受ける側が、少し謙虚な気持ちを持つだけで、
がっかりする施主が相当数減り、喜んで戴ける施主が相当数増えます。
この資格を取って戴ければ、
各方面の専門員がサポートすることによって、
明らかに間違ったものが出来上がるのを減らし、
喜んで戴ける建築を増やすことが出来ます。
そういう資格です。
私見を交えた説明なので、うまく伝わっていないかもしれませんが、
興味のある方は、御一報いただくか、こちら をご覧ください。
ありがとうございました。
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