先月着工したマンションリフォーム。
一ヶ月強の工事を終え、お引渡ししました。
いろんな予期せぬ出来事が発生した工事でしたので、
マンションのリフォームにしては、
細かいところまで、あれやこれやと調整の多かった現場です。
いろいろ私の無理を聞いていただいた方々に感謝です。
実は、施主が友人で、
最初からいろいろと腹を割った話をしていて、
でも、仲のいい友人なので、
やっぱりなぁなぁの部分もあって、イメージがつかみきれず、
ある程度任せていたんです。
ちょっと和風ぐらい、和モダンぐらいの感じでアドバイスはしていましたけどね。
…が、
工事費の合理化の話になって、
友人の「手持ちの古い格子戸を使えないかな?」…という一言から、
一気にイメージが和風へと転じたことになります。
そこから、ちょっと和風の納まりも意識するようになりましたしね。
また、当初の計画は、
この格子戸の向こう側が玄関ホールになっていたので、
冬が寒くないかな?…というパートナーの方の心配…に対する回答として、
今回改装で解体した和室に使われていた四枚の障子のうちの一枚と、
この格子戸を入れ替えられるようにすれば、
寒さ対策にもなるし、気分で変えられるし…と提案をしました。
障子って、薄いところは紙一枚ですが、風を通さないし、
それなりの断熱効果もあるんですよ。
最終的に、玄関ホールの扉の位置の変更で、
格子戸の向こう側もリビングの一部に取り込むことになりましたが、
格子戸と障子の入れ替えは残り、季節や気分によって入れ替えできるようになっています。
私のイメージは、格子戸を使うことになった時点である程度出来上がってましたが、
大丈夫かな?合うかな?…と心配していた彼のイメージは、
私ほどはっきりと出来上がってはいなかったでしょうから、
私の「大丈夫!」という言葉を表向きは信用してるフリをしてくれていましたが、
出来上がるまではとても不安だったことでしょう。
出来上がりを見た彼が、お世辞とはいえ、
あそこがいいね、とか、これもいいなぁ…とか、
とても喜び、満足そうにしている姿を見て、私も一安心です。
逆側から見た写真だけど、障子を入れたときは ↓ 、
こんな風になります。
で、和室に使われていた障子の残りの3枚は、 ↓ 収納の扉になりました。
これも合理化の一環でね。
収納に障子って、ちょっと違うのかもしれないけど、
折角あるものは有効に使った方がいいし、
垂れ壁の裏側に照明を付けたので、
部屋の照明をつけずに収納の照明をつけると、
ぼんやりとした『明かり障子』になって、いい感じになるんですよ。
一番右の障子の落書きと紙の破れは、
お孫さんへの愛…だそうですが、
建具屋さんが、ホントに張り替えなくていいんですか?
…と心配していました。
障子は、とりあえずは紙のままですが、
貼り替えのタイミングが来たら、
樹脂系の障子紙に貼り替える予定です。
普通のマンションですから、
元々は、和の要素なんて全くない内装だったんですが、
杉の赤味の柱を一本立て、
古い格子戸と障子をはめ込むだけで、
すっかり和風になりました。
格子と障子以外は既存の洋風の建具ですが、
格子戸と色も合ってるから、
「和」だ!「洋」だ!と、あまり神経をとがらせすぎなくても、
しっかりと融合できることが、
この写真を見るとよくわかりますよね。
それと、
梁型に、少しばかり思い入れがあるという欄間を、
目立ち過ぎないように!…という要望に沿って、
さりげなく!…取付けてもらいました。
これが不思議と高さがぴったりだったので…。
さりげなく!…取付けてもらったので、
全く違和感ないですよ。これも…。(^^)/
とはいえ、
格子戸と障子もそうですが、
実はこの欄間が、
目立たないなりに一番和風感を強めてくれているような気がします。
新しいところで寝たいから…と、
午前中に引き渡しを終え、
午後からは仮住まいからのお引っ越しと片付けだそうです。
お疲れ様です。
ご無理のないように…。
ありがとうございました。
そうそう。
全く関係ないですけど、
久しぶりに、 ↑ こんな踏切を通りました。
懐かしい感じがしました。
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