今年もギリギリ間に合って、
大徳寺の特別拝観へ。
今年は、まずは真珠庵。
目当ては、庭玉軒。
今回の特別公開は、少し見れる範囲が広くなった…と受付の方。
…で、その代わり少し値段が上がった模様。
前に来た時(いつだったか思い出せません)の金額は覚えてませんし、
他に待ってるお客さんがいて、
それに気を取られていたので正確には聞き逃しましたが、
見れる範囲が広がったから、今回はこの金額で…と言われた気がした。
細かいことは言いませんが、
それなら、もう少し撮影の可能エリアを広げてくれてもいいのにな…と思うのですが、
昨今の猫も杓子もスマホでパシャパシャという状況では仕方ないのかな?…とも思います。
変に気取って、
それってギリギリアウトじゃない…っていうところまで突き進んで撮ってる人も多いですからね。
気持ちはよくわかる。
だから、当然、中は撮影禁止。
…ということで、以下の写真はリーフレットと絵葉書から。
珠光作…と言われている七五三の庭。
珠光遺愛の蹲と、
その奥は、伝紫式部産湯の井戸…。
私廊下を通って、通僊院という書院に移動し、
ようやく露地が見え、
その先に、庭玉軒の特徴でもある躙り口のような中潜りが見える。
(実際は書院の縁からみるのでこんな風には見えませんけどね)
あの中潜りを抜けると、
庭玉軒の特徴である内坪(内蹲踞)。
蹲っていうのは、蹲踞(そんきょ)の姿勢、つまり、つくばって使うから蹲。
…で、この内坪は、雪国造り…といって、
寒い地域でのお茶室を想定していて、
この内坪に入って、雪をはらって、という考えで作られた…と、
今回、ご説明戴いたガイドさんが仰ってました。
それはともかく、この考え方は、
現代のビルやマンションでのお茶室を考える際の、
原点になってるんだろうな…と思ったり。
そして、更にその原点は、珠光とか紹鷗の四畳半なんだろうな…と、
勝手に妄想しております。
室内は二畳台目。
中央に見える太鼓襖が通い口になっていて、
室内の見学は、更に半畳向うの結界の向こうから。
見える範囲が狭く、床の間は全く見えず。
ただ、今までどうだったかは覚えていませんが、
今回は、こういった公開には珍しく、室内がとてもいい暗さになっていて、
敢えてその暗さにしたのか、勝手にその暗さになったのかは別にして、
とてもいい雰囲気を感じられたのが収穫でした。
それと、
今回の特別拝観は現代アート的展な要素を含んでいて、
新たに現代作家により描かれた襖絵が飾られていました。
その辺の前知識がないままに行った私は、
庭玉軒しか頭になく、
順路通りに説明を聞きながら見て歩きましたが、
どこか上の空で、あまり頭に全く入って来ませんでした。
見学は、ちゃんと調べてから行きましょう。
ありがとうございました。
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