「半床庵茶室と露地見学」に参加してきました。
変に肩肘張らずに、
すごく自然に見学させて頂けたのが心地よかったです。
写真も自由だったので、
そこそこに撮ったんですが、
SNSには…と、仰っていましたので、
今回は、
一般配布されているリーフレットのお写真を拝借いたしました。
写真は、リーフレットより。
半床庵は、
四畳中板とはいうものの、
点前座が丸畳で、
貴人畳も丸畳、
客畳二枚が台目畳で、中板付きという珍しい大きさ。
機能的な構成は不審庵と似ていて、
広さ的にも点前座を除いて、
奥行きが1/4畳分大きくなり、
間口が1/4畳分小さくなっているというほとんど同じ大きさ。
(この場合の奥行は躙り口から床の間を正面に見た時の奥行です)
奥行が大きくなった分、
掛け込み天井の高いところが高くなるから、
空間的にも広く感じるんだよ…と、
建築の大先生も仰ってましたよ…と。
そんなご説明がありました。
私自身がピンとこなかったので恐縮ながら付け加えると、
奥行が広がって掛け込み天井が高くなるから…というのは間違いではないのですが、
それなりに明るい、見学のときの状態でもようやく高さが認識できる程度。
実際の茶事で、特に、まず最初に空間構成の意識が形成されるであろう初座の、
あの薄暗さでは高さまでを把握するのはちょっと難しいだろうな…と考えると、
少々説得力に欠けるような気も致しました。
後座になって、明るくなって…というころには、
その空間にある程度慣れてしまっているし、
かつ、お酒も入って、
最初に入った時ほど新鮮な感覚は得られないんじゃないかな…と思ったり。
ここは、
奥行が大きくなることで、
天井が高い部分が広がったように感じられるので、
空間的な広がりを感じるんだよ
…といった表現の方が正しいような気がします。
口伝の話なので、
最初にお聞きした言葉の正確性も疑われるところですが、
言ってることは同じなので、
拙いお前の表現では余計にわかり難いやないか!…と思う方は、
わかり易い方の表現でご理解くだされば結構かと。
写真は、リーフレットより。
広間の方は、
「花月」が流行しすぎてしまったので、本来のお稽古に戻ろう…と、
「花月」がやりにくいように七畳のお茶室を作った…と。
これは表千家にもある形ですね。
この七畳敷で呈茶を頂いたんですが、
なぜかまたお正客のところしか空いてない…というか、
空いてたんだけど、
私が空いてるところに座ると後の方が通れなくて座れなくなるので、
点て出しだし、難しいことは何もありませんから「こちら」まで…と、
言われて、さらにお正客の位置を手で指し示されて、
若干抵抗したものの、
こんなところでグズグズ、ダラダラと抵抗するのもみっともないので、
いわれるままに「こちら」まで…(-_-;)。
でも、ほんとに、
ご案内いただいた方が、
いろいろと説明しながら、
お菓子に続いてお茶を出して…と言う流れだったので、
難しいことが何もなくてよかったです。
…が、お願いですから、勘弁してください。
花月云々は別にして、
七畳敷というのは、現代のお茶室では少なく、
六畳+一畳という考え方をすれば、
六畳のお茶室とおなじような使い方になりますが、
ここの七畳から一畳引いたかたちである平の六畳のお茶室って、
個人的にはいろいろと悩ましいところがあると思っていて、
なんとなくしっくりこないんです。
まあ、
気にしなければ気にしないで流れてしまうところを
気にしちゃってるというだけのことだから、
儀式みたいなもんで、
ひとしきり、何とかならないかな?…と悩むだけ悩んで、
結局、気にしないで流してしまうんですけどね。
ありがとうございました。
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