かなり久しぶりの…大覚寺。
席主さんが知人だったので、そこでのお茶会に参加。
大覚寺…はゆっくりは見なかったけど、
やっぱりここはロケーションがいいですよね。
なんといっても、大沢池が効いているし、
寒いだろう…と思っていたけど、
この日はピーカンで、
かつ、コートが要らないくらいのぽかぽか陽気が、
このロケーションを引き立てていました。

お席となる広間も、
大沢池の借景を全面に取り込んで、
実に壮大な心持ちでお茶が戴けました。
季節がいい時なら、
全開放すると、もっと爽快だろうな…と。

お席の後、
この日は使っていなかった小間を裏方に回って少しだけ見せていただくと、
言葉で書くと、二畳台目向切で踏込床の桝床…の小間だけど、
下座の方から見ると、
点前座が少し袖壁に隠れているという
ちょっと変わった小間でした。
暗くて荷物もあったので、見間違えてたらごめんなさい。
個人的な感想としては、
二畳台目で、
点前座が少し壁で隠れていて、
かつ、桝床…となると、
どうしても空間の視覚的な広がりが限定的になるので、
普通の二畳台目より小さく感じてしまうし、
次の間もあったけど、
点前座の位置がなかなか難しい位置にあるので、
次の間まで広げる、といってもな…。
なので、汎用としては少し使いづらい面も出てくるだろうな…と。
ただし、その反面、
こういうお茶室って、
『こういう使い方をするんだ!』という意思を強く感じます。
でもやっぱりね、建築…とくに小間のお茶室は、
使っている姿を見ないと、
どうしても薄っぺらな印象になってしまって、
正確な感想にはならない気もします。
まぁ、使ってる状態で見れることなんて、
お茶事に招かれたときか、
お手伝いで入る時しかない訳だから、
見れるだけでもありがたくて、
だんだん慣れてもくるんですけどね。

お軸は、
長寿、繁栄を願って…。

ガラスの向こうに小間が見える。
建築的にもいいお席で、
席主さんのお人柄か、
同じお席に席主さんのお知り合いの方が多かったせいなのか、
気取りなく、あったかい感じのいいお席でした。
そこに、小間の見学も加えて、大満足でした。
ありがとうございました。
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